古くから海外との交易の町として栄えた博多は日本の織物発祥の地と言われています。
織物の技法は、博多商人の満田彌三右衛門が僧侶、圓爾辯圓(後の聖一国師)。京都の東福寺、萬松山勅賜承天寺等開山)の随行者として博多綱主、謝國明の船で南宋に渡り六年間滞在し、織物の製法を修得、仁治二年(一二四一年)に帰国し、織物技法を伝授したと言われ、真言宗の仏具、独鈷と華皿を組み合わせて図案化したものが、今に伝わる独鈷・華皿の柄で、献上博多織の原点でもあります。
「献上博多」は、筑前藩主、黒田長政公が江戸時代、徳川幕府へ献上品として博多織を選び、毎年三月に帯地十筋と生絹三疋を献上したことが献上博多の起源であります。
平成三十年(二〇一八年)、博多織は生誕七七七周年という大きな節目の年、記念の年を迎えることができました。
伝統的工芸品博多織は福岡、博多の豊かな自然風土で育まれ悠久の時を経て、今、輝かしい歴史の年です。伝統文化を継いで絹織物の培われた技術と現在のハイテクノロジー、織技術デザインを融合させモノ作りの老荘青のクリエイターが多種多様な製品を作り出しております。
温故知新イノベーションを致し進化する博多織。
福岡・博多の和文化の原点ともいうべき博多織は、帯、きものをはじめとしてインテリア・ファッションからギフト商品まで増加する観光客、インバウンドに向け、そのアイテムは六〇〇以上あります。
七七七周年を新生博多織のスタートの年と捉え、記念催事、広報活動、タペストリー・ポスター等を作成し国内外に発信、伝統的工芸品博多織の進化の年になるよう産地織元一丸となり取り組みます。
どうか主旨ご賛同の上、ご協賛金のご配慮を賜りますよう御願い申し上げます。
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